Yoshinobu Inada
工学部航空宇宙学科航空宇宙学専攻・教授
学位:博士(工学)
研究室では生物が持つ優れた特徴を生かした飛行機や飛行システムを研究する「バイオミメティクス」に取り組んでいます。魚群のように巨大な群を作って飛ぶ飛行機を作り、たくさんの機体に様々な機器を搭載して空を飛ばせたら、収集できる情報の種類や量を飛躍的に増やせるかもしれません。また1機や2機が壊れても残りの機体で機能を補えるため、故障に強いシステムを実現することができます。このような飛行システムを実現するため、生物の群運動を参考にした飛翔体の群制御の研究に取り組んでいます。また、水中を高速に泳ぐイルカの遊泳方法や身体の構造を参考にした抵抗低減の研究、鳥の翼を参考にした外乱に強く長時間飛行できる飛翔体の研究、回転しながら飛行する種を参考にした回転翼飛翔体の研究等に取り組んでいます。生物の形や動きは長い進化の歴史を経た最適デザインの宝庫であり、その秘密を解明して新しいタイプの飛翔体を実現することを目標に研究に取り組んでいます。