Hideyuki Horisawa
工学部航空宇宙学科 航空宇宙学専攻・教授
学位:博士(工学)
航空宇宙機用の推進機は、ロケットエンジン、ジェットエンジンに代表される化学反応(燃焼)生成エネルギを利用する化学推進機と、電気エネルギを利用する電気推進(非化学推進)機とに分けられます。本研究室では、主として電気推進に属する高エネルギーのプラズマあるいはレーザーを利用した、新しい小型高性能推進機の開発を目指した研究を行っています。特に最近は、推進機の小型化、省エネルギー化の要求が高まっています。これに対して本研究室では、シャープペンシルの芯程度の直径で消費電力が5W程度以下の超小型プラズマエンジンを試作しました。さらに、新しい推進機として期待されているレーザー推進機についても高性能化を目指した研究を行っています。一方、化学推進関連では、燃焼器の排気ガス中に含まれる大気汚染物質に対して、低電力のプラズマを注入することにより、排出量の抑制あるいは無害化が可能なことを確認しました。このように,高エネルギービーム(イオンビーム、電子ビーム、レーザービーム、プラズマなど)の新しい応用技術の構築および高性能化も含めた基礎研究を行っています。